集団療育と個別療育
個別療育との出会い
ここの個別療育を知ったキッカケは療育園のママさんです。
療育園に通いだして直ぐの時は、心身共に慣れないことで疲れていたので、療育園以外の手立てがあるとは知らずにただただ毎日が過ぎ去っていました。
入園して1か月2か月経つと、少しづつ少しづつ慣れていくことが出来ました。
すると、ここの療育園はいい意味でスパルタなので段々と求められるレベルが上がっていきます(笑)
ここの先生方は見極めのプロ集団なので、本人と親が『出来ないのか?orやる気がないだけなのか?』を日々観察してくれています。
ただ出来ない事にチャレンジ!!と一言で言っても、息子の場合は(当時3歳児)特に気分のムラが激しかったので、昨日出来ていたことが今日は出来なかったり、強要されると暴れる・泣き叫ぶ・手当たり次第に付近のものを投げる・目の前に人がいると手を出してしまう…とまぁ、中々の暴れん坊でお友だちに何度も怪我をさせてしまい私も頭を抱えていました。
そんな日々が長く続き、先生に相談しても返答は『成長段階やから仕方がない』の一点張り。
いやいや、そんなことはわかってるねん😤そんなことを相談してるんじゃないねん!なんでそんなことをするのか?どう対応したらいいのか?が知りたいねん!!😩という平行線でした。
募る不信感…ですよねぇ~😅
と、そんな時期に出会ったのが個別療育でした。
個別療育とは?
自閉症児専門の個別療育をしてくれる児童福祉施設に出会えました。
どんなところ❓
個別の療育プログラムに基づき実施する「発達障がい療育事業」です。
自閉症スペクトラム(自閉症、広汎性発達障がい、アスペルガー症候群等)の子どもとそのご家族の生活がより過ごしやすくなるための支援を一緒に考え、1人1人の子どもの特徴に合わせた療育とご家族へのアドバイスを行います。
まさしく、私がその時に求めていた場所でした。
集団の中で出来る療育と、個人的に出来る療育は全く別物だと、改めて気付きました。
どっちが大事か?ではなくて、結局はどっちも大事でバランスなんだと思います✨
年少の秋~冬にかけて一度施設見学に行かせてもらいました。
その施設は※1TEACCHプログラムの為の一軒家です。
家の中は小さな部屋がいくつかあり、課題ごとに移動するシステムできちんと※2『構造化』されていました(切替をスムーズにする為)。
施設内はあまり明るい光は入らないように(刺激を遮断してリラックスできる明るさ)設定されていています。
初めて建物に入ったときは、『え⁉メッチャ暗いやん!!』って思いましたが、『息子のような人の為』に造られた建物だ、と直ぐに納得出来ました。
後日、改めて息子を連れて面談に行ったのですが、最初の数分だけ“場所見知り”で泣いていましたが後はケロッと過ごすことが出来たので、直ぐに通所を希望しました。
しかし、毎日通っている療育園は“週5日で通う場所で他事業所を挟むと療育園での生活リズムが崩れる”という理由(今日は療育園に行くのか?個別療育へいくのか?などでパニックになる可能性がある)で、個別療育に通いたいという願いはスムーズに通りませんでした。
でも、これはきっと療育園が息子を思って伝えてくれた事で、他にも何か理由があるのか?または、私が求めていることを療育園でしてくれることは可能なのか?など、療育園との話し合いを重ね、療育園が大事にしてくれている所も納得しました。
それでも結果的に、今すぐ必要なのは息子が集団の中で生活をする力ではなく、家族が無理なく息子に出来る事(支援方法)が大事で、家庭内暴力が出てからでは遅いと思い個別療育を強く望みました。
※1 TEACCHプログラム とは?
「TEACCHプログラム」は、米ノースカロライナ州で1972年以来行われているASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムです。
意味・概念・表象・認知などにおいて、自閉症のある人を特異な障害者として見るのではなく、『異文化を持った健常者』として接することでお互いを尊重し、共存していくことを目的に作られています。
※2構造化とは?
部屋や道具などの意味や種類を理解するのが難しく、しっかりとした役割を理解するために環境を整える必要があります。その“環境を整えること”を「構造化」と呼びます。
一般的に言われる障害のある人の合理的配慮と意味合いは非常に似ていて、合理的配慮のベースになっています。
これは言葉や文字よりも視覚的に物事を捉えることが得意な自閉症の特性を活かしたもので、4つに分類することができます。
次回は個別療育の内容のお話をします😊☕ではまた~👋